髪を支える毛根鞘にはどういった役割があるか

髪を支える毛根鞘にはどういった役割があるか


ムダ毛を処理したときや、抜け毛を掃除したときに毛の先のあたりに白い塊がついているのを見たことがあるかと思います。この部分は「毛根鞘」といって正確には毛根ではなく、髪の毛が成長するために重要な働きをする器官です。
そして、この毛根鞘が抜け毛についていないと頭皮に異常が発生している可能性があります。今回は知られていないけど重要な働きをしている毛根鞘の役割について説明します。

毛根鞘とは

抜けた毛の先についている白い塊の正体である、毛根鞘は外毛根鞘と内毛根鞘からなる器官です。毛根鞘は毛根と頭皮をしっかりと固定しておくことが主な働きになります。
また、外毛根鞘には毛母細胞の素となる「CD34陽性細胞」という物質が一部含まれています。毛母細胞とは、周りの組織から酸素や栄養を受け取り、その栄養で細胞分裂していくことで髪の毛をつくる、非常に重要な働きをする細胞です。外毛根鞘には毛母細胞に変化する物質が含まれているので、毛根鞘が髪にとってなくてはならない存在であることがわかります。

毛根鞘が付いていたら毛が生えない?

そんな大切な毛根鞘が抜け毛ちと一緒に抜け落ちるのは、もしかしてかなりマズいことが頭皮に起こっているのではと考えた方がいるかと思います。実は、毛根鞘が抜け毛と一緒に落ちるのはむしろ健康な証なのです。
これはヘアサイクルで自然に毛が抜け落ちた際に毛根鞘も一緒に毛根鞘が抜けただけで、健康な人でも頻繁に起こるごく普通のことです。また、意図的に何度も毛を抜くなどして、毛母細胞にダメージを与えないかぎりはその毛穴から生えてこなくなるということはありません。

毛根鞘ではなく皮脂が危険!

白い塊には毛根鞘だけではなく、「皮脂」が付着していることもあります。この皮脂も髪にとって重要な働きをするのですが、場合によっては毛根にとってよくない働きをすることもあります。
頭皮に汚れなどがたまり、清潔ではない状態のときに皮脂と汚れがくっつき、脂の塊となって毛根の奥に入り込んでしまうことがあります。そして入り込んだ脂の塊によって、毛母細胞や髪の毛の成長が著しく阻害されてしまい、新しい髪の毛が生えにくくなります。そのまま何もせずに放置していると、「脂漏性脱毛症」という脱毛症を引き起こす可能性がでてきます。
「脂漏性脱毛症」というのは皮脂が分泌されすぎた結果、毛根が皮脂によってフタをされ雑菌が繁殖し、塞がれた毛穴や毛穴周辺で炎症を起こして髪の毛が抜けていく、非常に恐ろしい脱毛症です。この脱毛症を発症してしまう人は極稀であるとされていますが、頭皮に炎症が起こる人は少なくありません。

頭皮環境を健康に!

「脂漏性脱毛症」や毛穴で炎症を起こさないためにはとにかく頭皮を健康で清潔に保つことが重要です。洗髪に時間をかけ、余分な皮脂や汚れのない清潔な頭皮環境を保つようにしましょう。皮脂や汚れが毛根に入り込んでしまったときは普通のシャンプーではなく、皮脂汚れ専用のシャンプーを使うことで毛根の奥に入り込んでしまった汚れも落とすことができます。
また、タバコやアルコール類を控える、生活に必要な栄養が過不足なく摂れるような食生活にする、睡眠時間をちゃんと確保するといった健康的な生活を送ることで、頭皮環境の正常化ができるだけでなく様々な疾患への予防にもなるので、少しづつでも実行していくことをオススメします。

おわりに

抜けた毛についている白い塊の毛根鞘は、髪の毛の成長にとっても頭皮の健康状態を知るうえでも重要な存在です。毛根鞘の存在と役割に感謝しながら、頭皮管渠うを清潔に保つようにしましょう。

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